モーターファン　ロードダイジェスト　'７０三栄書房発行　昭和４５年定価　６８０円大きさ　２５７×１８２㎜　　　　２９７ページ古い本ですので経年劣化によるシミ、汚れ、痛みなどが有ります。ご理解の上ご購入願います当時の車のテストデータが、数値、グラフ等により詳細に記載されています非常に貴重な本です自動車としての評価へのアプローチ　モーターファンのロードテストの歴史はすでに20年をこえ、やがて世紀に達しようとしている。 この間モーターファン・ロードテストは常に、 自動車試験法に対して新らしい手段の導入という点でも、大きな寄与をしてきた。 自動車工学上の理論的展開の途上で出てくる、 各種の特性値に関する定量的なデータを、 実在の車について測定するには、どのようなテストをやって、どのようなものを測定すればよいのか、 またどのような計測器を用いればよいのかなどの点について、いろいろなこころみをやってみる機会でもあった。 それも最新の車について、 国産車はもちろん世界各国の主要な車種を網羅して実施することができるということにも、大きな意味があったのである。このようにしてモーターファン・テストは、自動車の進行方向についての力学的特性 (動力性能、ブレーキ性能など)、左右方向についての力学的特性 (オーバ、アンダの特性、 操舵力、 手放し安定など)、 および上下方向についての力学的特性 (振動乗り心地、懸架ばねやショックアブソーバーの特性など)、また車体の剛性や強度、 および弾性振動と騒音に関する、いわば自動車の総合的力学特性についての試験法の確立に寄与するとともに、多くの車種についての公開の定量的なデータの蓄積、 という点でも重きをなしてきたのである。ところでこのようなデータは、現在つくられている自動車が力学的にどのような性質をもっているかということがわかるということで、 それ自身自動車の設計資料として役に立つのであるが、 このような力学的な性質が、 自動車の評価とどのように結びつくのかということは、٠٠٠٠٠٠